めじるしアクセサリーとは?なぜ人気?流行の理由と企業の活用事例を解説

傘やペットボトル、ポーチなど、自分の持ち物に小さなチャームを付けて楽しむ「めじるしアクセサリー」が人気を集めています。
キャラクターをモチーフにしたものを中心に多彩な商品が展開され、SNSでは複数のチャームを組み合わせたり、お気に入りを並べてコレクションしたりする投稿も見られるようになりました。
2026年上期にフリュー株式会社がZ世代約1,800人を対象に実施したトレンド調査でも、「めじるしアクセサリー」が「かわいい×トレンド総合ランキング」の11位、「モノ・コト部門」では5位にランクインしています。(フリューかわいい研究所調べ)
単なる持ち物の目印から、集めることや自分らしくアレンジすることまで、楽しみ方が広がっているめじるしアクセサリー。なぜ今、これほど支持されているのでしょうか。
今回は、その人気の背景を探りながら、「集める」「デコる」「持ち歩く」という消費トレンドを読み解き、企業の商品企画やプロモーション、売場づくりに活かせるヒントについても考えます。
めじるしアクセサリーとは?
そもそも「めじるしアクセサリー®」とは、バンダイが展開するカプセルトイ商品です。付属のシリコンパーツやカニカンを使って、傘の持ち手やペットボトル、ポーチなどに取り付けられるのが特徴で、2020年6月に第1弾が発売されました。
※「めじるしアクセサリー®」という名称およびロゴは、株式会社バンダイの登録商標です。
本来は自分の持ち物を見分けるためのアイテムですが、現在ではサンリオやディズニー、アニメ・ゲーム、食品など多彩なモチーフの商品が登場。目印として使うだけでなく、複数を組み合わせて持ち物を飾ったり、コレクションとして並べたりと、用途はさらに多様化しています。
取り付ける場所も、傘やペットボトルだけではありません。バッグやポーチ、文房具、ハンディファン、リップなど、身の回りのさまざまなアイテムに付けて楽しむ人が見られます。「どこにつけるか」まで自分で選べる自由度の高さも、めじるしアクセサリーの特徴です。
めじるしアクセサリーはなぜ人気?
めじるしアクセサリーは2020年の登場以降、さまざまなキャラクターやモチーフへと展開を広げてきました。近年その人気がさらに広がっている背景には、バッグデコやチャームコスメ、ぬい活など、「好きなものを身近なアイテムに取り入れ、持ち歩く」楽しみ方の広がりもありそうです。
モノを購入して所有するだけではなく、自分なりに組み合わせたり、日常の中で使ったり、それをSNSで見せたりする。こうした消費行動と、めじるしアクセサリーの特徴が重なっていることも、現在の人気を考えるうえで重要なポイントです。
では、具体的にどのような点が人々を惹きつけているのでしょうか。4つの視点から見ていきます。
「好き」を持ち歩ける
めじるしアクセサリーという名前から、「自分の持ち物を見分けるためのもの」をイメージする人も多いかもしれません。しかし、現在の人気を支えているのは、必ずしも実用性だけではないようです。
マイナビニュースが2026年7月に実施した調査では、めじるしアクセサリーを集める理由として最も多かったのは「キャラクターが好き」の41.1%。「傘の目印として使いたかった」は8.9%でした。
バッグやポーチなど普段使うものに、お気に入りのキャラクターを付ける。
大きなグッズを持ち歩くのとは異なり、さりげなく日常の中に「好き」を取り入れられることも、めじるしアクセサリーが支持される理由のひとつと考えられます。
こうした好きなキャラクターを「見る・集める」だけでなく、日常の中に持ち歩く楽しみ方は、ぬいぐるみを持ち歩く「ぬい活」などにも共通しています。
商品を購入した瞬間だけでなく、その後の日常生活の中にもブランドやキャラクターとの接点が生まれる。こうした「購入後も続く接点」も、めじるしアクセサリーの特徴といえそうです。
▼関連記事:ぬい活にハマるZ世代~広がる「推し」との日常体験

300~400円前後の「集めやすさ」
もうひとつの特徴が、コレクションしやすい価格とサイズです。
現在販売されている商品は1回300~400円のものが中心。ひとつだけ購入することはもちろん、「もうひとつ欲しい」「違うキャラクターも集めたい」と、複数個を集めやすい価格帯です。
さらに、カプセルトイならではの、「何が出るかわからない」という体験もあります。
欲しい商品を選んで購入する場合とは異なり、店頭で商品を見つけ、回して、カプセルを開ける。一連の体験そのものが、購買の楽しさにつながっています。
比較的手頃な価格と、場所を取らない小さなサイズ。コレクションへのハードルが低いことも、つい集めたくなる理由のひとつかもしれません。
また、カプセルトイ市場そのものも拡大しています。一般社団法人日本カプセルトイ協会によると、2025年度の国内市場規模は製造元出荷ベースで約1,960億円と過去最高を更新しました。
身近な商業施設や駅周辺にも専門店が増え、日常の中でカプセルトイに触れる機会が多くなっていることも、こうした商品の人気を後押ししていると考えられます。
手に取りやすい価格に加え、「何が出るかわからない」「ほかの種類も集めたい」というカプセルトイならではの体験が、繰り返し購入するきっかけにもなっています。
使い方を決めすぎない「余白」がある
一般的なキーホルダーやストラップとの違いのひとつが、取り付ける場所の自由度です。
傘やペットボトルはもちろん、バッグ、ポーチ、ペン、リップ、充電ケーブル、ハンディファンなど、これまでアクセサリーを付けるイメージがあまりなかった身近なものまで、デコレーションの対象に変えることができます。
商品側が「こう使うもの」と用途を限定するのではなく、自分の持ち物や好みに合わせてアレンジできることも特徴です。
お気に入りをひとつだけ付ける人もいれば、複数を組み合わせる人、家で並べてコレクションを楽しむ人もいます。
「自分ならどこに付けようか」「どう組み合わせようか」と、消費者自身が使い方を考えられる「余白」を残している。こうした参加の余地は、商品に対する愛着や継続的な楽しみにつながっているのかもしれません。
SNSで広がる「見せたくなる」楽しさ
小さなアイテムを集めたり、好きな組み合わせをつくったりする行動は、SNSとも好相性です。
「何が出たか」「どこに付けたか」「どう組み合わせたか」など、一つの商品からさまざまな投稿が生まれます。
実際に、めじるしアクセサリーを集めるきっかけとして「SNSで見た」と回答した人も9.8%いました。(マイナビニュース調べ)
購入して終わるのではなく、自分なりのアレンジを見つけ、それを誰かに見せる。さらに、他の人の投稿を参考に新しいデコを試すこともできます。
購入した商品そのものだけでなく、「何が出たか」「どう使ったか」「どう組み合わせたか」が新たな発信コンテンツになります。商品を起点に消費者自身が情報を広げていくことも、めじるしアクセサリーの特徴といえそうです。
「めじるしアクセサリー」だけではない。「集める・デコる・持ち歩く」消費トレンド
こうした楽しみ方は、めじるしアクセサリー以外にも見られます。
近年は、バッグそのものをチャームやキーホルダーで飾る「バッグデコ」が広がっているほか、リップやチークなどのコスメをチャームのように取り付けて持ち歩く「チャームコスメ」も注目を集めています。
チャームコスメは、これまでポーチの中に入れていたコスメを「見せて持ち歩く」アイテムへと変えたもの。2025年頃から韓国発のトレンドとして日本でも話題となり、2026年もさまざまなブランドから商品が登場しています。
さらに、シール帳やボンボンドロップシールの収集、ぬいぐるみを持ち歩く「ぬい活」なども人気です。
アイテムの種類は異なりますが、そこには共通する楽しみ方が見えてきます。
「好きなものを集める」
「身近な持ち物を自分らしくアレンジする」
「お気に入りをしまわず、見える形で持ち歩く」
これまでポーチの中にしまっていたコスメまで「チャーム化」していることも、こうした変化を象徴しているのかもしれません。
お気に入りを一つずつ集め、自分好みに組み合わせ日常の中で楽しむ。単に商品を所有するだけでなく、購入後のアレンジや持ち歩く体験そのものにも価値を見いだす消費が広がっているのではないでしょうか。
「何を買うか」だけでなく、「買ったあと、どう自分らしく楽しめるか」までが商品の魅力になりつつあるとも考えられます。
キャラクターをバッグなどにつけて「好き」を表現する動きについては、昭和・平成キャラクターの再ブームを取り上げた記事でも紹介しています。

企業・ブランドのプロモーションにも広がる「めじるし」
こうした「集める・持ち歩く」楽しさは、キャラクター商品だけにとどまりません。企業の商品やブランド、アーティスト、スポーツなどでも、「めじるし」を取り入れた商品やプロモーションが広がっています。
バンダイの「めじるしアクセサリー®」として展開されるケースに加え、ファン向けのオリジナルグッズや、キャンペーン・ノベルティとして「めじるしチャーム」を取り入れる事例も登場しています。
企業の商品を「めじるしアクセサリー®」に
企業の商品やブランドを象徴するアイテムそのものが、バンダイの「めじるしアクセサリー®」として商品化されるケースがあります。
例えば、日清食品の「カップヌードル」では、おなじみの商品をモチーフにした「日清カップヌードル めじるしアクセサリー」を展開。
CONVERSEでも、「ALL STAR」「WEAPON」「PRO LEATHER OX」などブランドを代表するシューズをモチーフにした全8種類の「CONVERSE SHOES COLLECTION めじるしアクセサリー」が発売されています。シューズ本体だけでなく、カートンも付属したダブルチャーム仕様です。
身近な商品やブランドの象徴的なアイテムをミニチュア化することで、商品そのものを「集める」「身につける」「持ち歩く」といった新たな体験につなげています。
「推し」を持ち歩く、ファン・コミュニティ向けグッズ
「めじるし」は、アーティストやアイドル、スポーツなどのファン向けグッズにも取り入れられています。
例えば、ハロー!プロジェクトでは、メンバーごとの「めじるしチャーム」をコレクション商品として販売。
また、プロ野球12球団のマスコットをラインアップした「プロ野球マスコット めじるしアクセサリー」も2026年に登場しています。
お気に入りのメンバーやチーム、キャラクターを日常の持ち物に付け、いつでも身近に感じられることは、めじるしアイテムと「推し活」の相性のよさを表す活用例といえそうです。
キャンペーンやノベルティにも広がる「めじるしチャーム」
一方、販売商品ではなく、キャンペーン賞品や購入特典として「めじるしチャーム」を活用する企業もあります。
エスビー食品では、「SPICE&HERB」シリーズ20周年を記念し、実際の商品をミニチュア化した非売品の「SPICE&HERBミニチュアめじるしチャーム」をキャンペーン賞品として展開しました。
また、東京ばな奈ワールドでは、「東京ばな奈の日」に合わせて「東京ばな奈の日 めじるしチャーム」のプレゼントキャンペーンを実施していました。
きっかけとなったのは、東京ばな奈公式Xのエイプリルフール企画「東京推しばな奈」。SNSでの反響を受けて全7色のめじるしチャームが制作され、対象店舗で税込2,500円以上購入した人へのプレゼントとして展開されました。SNS上で生まれた企画を、実際の店頭キャンペーンへとつなげた事例です。
このように「めじるし」は、企業の商品をモチーフにしたカプセルトイ、ファン向けグッズ、キャンペーンやノベルティなど、さまざまな形で活用されています。
共通するのは、ブランドや商品の魅力を、日常的に持ち歩ける小さなアイテムへと落とし込んでいること。
単なるグッズや配布物として終わらせず、「付ける」「集める」「持ち歩く」「見せる」といった購入・入手後の行動まで生まれることが、「めじるし」を活用したプロモーションの特徴です。消費者が自発的に楽しみ方を広げられるアイテム設計は、企業やブランドのプロモーションを考えるうえでも参考になりそうです。
めじるしアクセサリー人気から見えてくる、これからの商品・売場づくりのヒント
めじるしアクセサリーの人気からは、商品や売場を考えるうえでもいくつかのヒントが見えてきます。
1.「買ったあと」の楽しみまで設計する
めじるしアクセサリーでは、「集める」「組み合わせる」「持ち歩く」「飾る」など、購入後にも複数の楽しみ方があります。
商品そのものの魅力だけでなく、「購入したあと、どのように使ってもらうか」「どんな体験が続くか」まで考えることが、継続的なブランド接点をつくるひとつのヒントになりそうです。
2.使い方を決めすぎず、消費者が参加できる余白をつくる
めじるしアクセサリーは、付ける場所や組み合わせが決められていません。消費者自身が「どこに付けるか」「何と組み合わせるか」を考えられることが、楽しさにつながっています。
商品やキャンペーンでも、完成された体験を一方的に提供するだけでなく、消費者が自分なりの楽しみ方を見つけられる余白を残すことが、愛着や発信につながる可能性があります。
3.売場で「使った先」を想像させる
売場では、商品を並べるだけでなく、使用例や、複数のアイテムを組み合わせたデコレーション例を見せることで、購入後の楽しみを想像しやすくなります。
全種類を一覧で見せる、組み合わせ例を紹介する、撮影したくなるディスプレイをつくるなど、「集めたい」「試したい」「見せたい」という行動につながる売場づくりも考えられそうです。
こうした「購入後の楽しみ方」まで想像できる商品との出会いや、「試してみたい」「写真を撮りたい」「誰かにシェアしたい」と思える体験をどうつくるかは、リアルな売場やイベントを考えるうえでも重要な視点です。
私たち株式会社ビーツは、ポップアップストアやイベント、店舗・売場づくりをはじめ、リアルな接点を起点としたプロモーションを支援しています。
思わず手に取りたくなる商品との出会いや、参加したくなる体験、誰かにシェアしたくなる空間づくりなど、企画からデザイン・施工・運営まで幅広くサポートしています。サービスの詳細や、これまでに手がけた事例については、以下よりご覧いただけます。

FAQ.よくある質問
Q1. めじるしアクセサリーは何につける?
A1.めじるしアクセサリーは、傘の持ち手やペットボトル、ポーチ、バッグ、文房具、コスメなど、さまざまな持ち物に取り付けられます。本来の「目印」としての用途に加え、お気に入りのキャラクターを持ち歩いたり、複数を組み合わせてデコレーションしたりする使い方も人気です。
Q2. めじるしアクセサリーはなぜ人気?
A2.お気に入りのキャラクターを日常的に持ち歩けることに加え、手に取りやすい価格帯やコレクションしやすいサイズ、カプセルトイならではの「何が出るかわからない」体験などが人気の理由として考えられます。また、つける場所や組み合わせを自由にアレンジできる点も魅力です。
Q3. めじるしアクセサリーは推し活にも使える?
A3.はい。好きなキャラクターや作品のめじるしアクセサリーをバッグやポーチなどに付けることで、気軽に「推し」を持ち歩くことができます。ぬいぐるみを持ち歩く「ぬい活」と同様に、好きなものを日常の中で身近に感じられるアイテムとしても親しまれています。
Q4. めじるしアクセサリーとキーホルダーの違いは?
A4.キーホルダーはバッグや鍵などに取り付けるものが一般的ですが、めじるしアクセサリーはシリコンパーツなどを使い、傘の持ち手やペットボトルといった「キーホルダーを付けにくいもの」にも取り付けられる点が特徴です。
