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「映え」より「何気ない日常」? Setlog(セットログ)が若者に広がる理由

InstagramやTikTok、BeRealなど、次々と新しいサービスや使い方が生まれてきたSNS。

そんな中、2026年に若い世代を中心に急速に利用を広げているのが、Vlogアプリ「Setlog(セットログ)」です。
1時間ごとに数秒の動画を撮影すると、それぞれの動画がつながり、1日の出来事がVlogのように残るというもの。友人と一緒に同じ「ログ」に参加すれば、それぞれが過ごした1日をひとつの動画として楽しむこともできます。

2026年5月には日本のApp Store無料アプリランキングで1位を記録(出典:Impress Watch)。さらに、株式会社パレンテが運営する学生向け「学割」アプリが全国の中学生・高校生・大学生など479人を対象に実施した調査では、Setlogの認知率は91.4%、利用率は73.7%に達しました。利用者の93.1%が「直近3カ月以内に使い始めた」と回答しており、短期間で急速に広がっている様子がうかがえます。

なぜ今、Setlogがこれほど若者を惹きつけているのでしょうか。
今回は、少し前に若者の間で大きなブームとなった「BeReal」との違いや、K-POPとの関係から、その人気の背景を見ていきます。

目次

Setlog(セットログ)とは?

Setlogは、韓国・ソウルとニューヨークに拠点を置くNew Chat Inc.が開発したVlogアプリです。
基本的な使い方はとてもシンプルで、1時間ごとにその時間帯の日常を数秒の動画で記録していきます。

例えば通学中の電車、授業や仕事の合間、友人とのランチ、買い物、帰宅途中の風景。
一つひとつは、わざわざSNSに投稿するほどでもない何気ない瞬間ですが、それらが1日分つながることで、その日の出来事をまとめたVlogのような動画になります。

特徴的なのは、自分ひとりで記録するだけでなく、友人と「ログ」をつくれること。
同じ時間帯にそれぞれがどこで何をしていたのか、友人同士の動画が並ぶことで離れた場所で過ごしていても、一緒に1日の記録をつくっているような感覚を楽しめます。

SNSでは、友人同士が別々の場所で撮影を始め、途中で合流する様子を記録した投稿も見られます。それまで別々に進んでいた1日が、ある瞬間から同じ場所につながっていくように見えるのも、Setlogならではの楽しみ方のひとつです。

現在のSetlogは最大20人まで招待できるなど機能も拡張されており、サービス自体も短期間でアップデートを重ねています。

BeRealとSetlog、何が違う?

「飾らない日常を友人と共有する」という点で、Setlogを見てBeRealを思い出す人も多いかもしれません。
BeRealは2022年ごろから世界的に注目を集め、日本でもZ世代を中心にブームとなったSNSです。
では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

BeRealの象徴ともいえるのが、いつ届くかわからない「Time to BeReal」の通知です。
通知が届くと、基本的には2分以内に前後のカメラでその瞬間を撮影します。
「準備してから投稿する」のではなく、突然切り取られた日常を共有する仕組みが、それまでの「映えるSNS」とは違う新鮮さとして支持されました。

一方、Setlogは「今すぐ撮らなければ」というリアルタイム性よりも、日常の断片を少しずつ残していくことに重きが置かれています。

写真1枚で「今」を見せるBeReal。
短い動画を積み重ねて「今日」を残すSetlog。

同じ「飾らない日常」を扱いながらも、その楽しみ方には少し違いがあります。

実際、前述の「学割」アプリの調査では、Setlogの魅力として「通知に追われず、自分のペースで記録できること」を挙げる声も多く見られました。

SNSにも「リアルさ」は欲しい。
でも、そのために急かされたくはない。
そんな感覚もSetlogが支持される理由のひとつなのかもしれません。

Setlog人気を後押ししたK-POPアイドル

Setlogが広がった背景として見逃せないのが、K-POPの存在です。
SEVENTEENやaespaのKARINAをはじめ、さまざまなK-POPアイドルがSetlogで撮影したVlogをSNSなどで公開し、話題になりました。

たとえばSEVENTEENは、デビュー11周年のタイミングでメンバーが一緒に1日の出来事を記録したSetlogを公開。aespaのKARINAも、海外スケジュールや音楽番組への移動、待機中の様子など、普段は見えにくい日常の断片をSetlogで記録し、ファンに共有しています。ステージ上の完成された姿だけではなく、移動中や仕事の合間といった何気ない時間を短い動画で残せることも、Setlogならではの魅力です。

さらに、Setlogで撮影した動画はアプリ内だけで完結するものではなく、TikTokやInstagramなど外部SNSにも共有されています。

実際にSNSでは「#Setlog」を付けた投稿も多く見られ、Setlogで記録した1日のVlogを外部SNSでも楽しむ使い方が広がっています。
K-POPアイドルの投稿をきっかけにSetlogを知り、実際に自分でも使ってみる。
そんな広がり方も、若い世代への認知拡大を後押ししているのかもしれません。

「映える」から「何気ない瞬間」へ?

Instagramでは、きれいな写真。
TikTokでは、編集された短尺動画。
SNSでは長らく、人に見せることを前提としたコンテンツが中心でした。
一方、BeRealやSetlogで共有されているのは、必ずしも特別な出来事ではありません。

むしろ、
「友達とご飯を食べている」
「学校から帰っている」
「家でゴロゴロしている」
といった、ごく普通の時間です。

「学割」アプリの調査でも、つながる相手として「学校の親しい友達」と答えた人が75.9%と最も多くなっています。

不特定多数の人に自分を発信するというよりも、知っている友人同士で日常を共有する。
SNSが「自分をよく見せる場所」から、「身近な人と日常を共有する場所」へと変化している様子がうかがえます。

ただ、Setlogがこのまま定着するかどうかはまだわかりません。
同じ調査では、利用者の51.0%が「一時的な流行で終わると思う」と回答しています。
新しいサービスを積極的に楽しみながらも、「ずっと使い続けるもの」とは限らない。
そんな若者のトレンドとの付き合い方もまた、興味深いところです。

「撮りたくなる体験」は、リアルな場にも

Setlogのような使われ方は、POPUPストアやイベントの体験づくりを考えるうえでも参考になりそうです。

これまではSNSとの連動を考える際、「写真映えするスポットをつくる」「SNSに投稿したくなる空間をつくる」といった考え方が多く見られました。
もちろん、それらがなくなるわけではありません。
ただ、Setlogのようなサービスが支持されていることを考えると、これから意識したいのは「完成された一枚を撮らせること」だけではないのかもしれません。

商品を手に取った瞬間。
友人と一緒に何かを体験している時間。
別々に会場へ向かっていた友人と合流する瞬間。
会場を歩いているときに偶然出会う演出。

思わず短い動画を撮りたくなるような小さな出来事や瞬間がいくつもあることで、その場所で過ごした時間そのものが「残したい体験」になっていきます。

「ここで写真を撮ってください」と決められた場所だけではなく、体験の途中にある瞬間そのものが記録される。
Setlogの使われ方を見ていると、そんな場づくりにもヒントがありそうです。

「記録したくなる」ブランド体験をつくる

私たち株式会社ビーツでは、POPUPストアやイベント、店舗などの空間づくりに加え、そこでどのような体験を生み出すかまで含めた企画・デザイン・体験設計を支援しています。

生活者の行動やSNSトレンドが変化する中、思わず足を運びたくなる、そして誰かに残したくなるリアルな体験づくりについて検討中のマーケティング担当者様はぜひお気軽にご相談ください。

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Setlogに関するよくある疑問(FAQ)

Q.Setlog(セットログ)とはどんなアプリ?
A.Setlogは、日常の短い動画を記録し、1日の出来事をVlogのように残せるアプリです。
自分ひとりで記録するだけでなく、友人と同じログに参加し、それぞれが撮影した動画を共有しながら1日の記録を楽しめる点も特徴です。

Q.SetlogとBeRealの違いは?
A.BeRealは、1日1回ランダムに届く通知をきっかけに、その瞬間を写真で共有するSNSです。
一方Setlogは、1時間ごとの時間帯で数秒の動画を撮影し、それらを積み重ねて1日のVlogのように残します。
どちらも飾らない日常を共有するサービスですが、BeRealが「今、この瞬間」を共有するのに対し、Setlogは「何気ない1日」を記録していく点に違いがあります。

Q.なぜSetlogは若者の間で流行している?
A.友人と気軽に日常を共有できることや、通知に追われず自分のペースで記録できることなどが人気の背景にあります。また、K-POPアイドルによる利用が話題になったほか、TikTokやInstagram、YouTubeなどでも「#Setlog」を付けた投稿が見られることから、外部SNSを通じてSetlogを知る機会が増えていることも、認知拡大を後押ししていると考えられます。

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