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店舗を分析し、販促効果を最大化するAIサイネージとは?

「リテールテック」、「店舗DX」という言葉を見かける機会が増えたように感じませんか?2つとも似た意味を持ち、「小売事業や店舗にデジタルテクノロジーを取り入れること」を指して使われています。この流れは近年ますます加速しており、これまで店舗で活用されてきたポスターなどの紙媒体も、次々とさまざまなデジタルサイネージに置き換わってきています。

今、デジタルサイネージは単なる動画の再生機という枠を越えて、店舗運営を革新するような新たな機能を持ち始めています。

今回は進化したデジタルサイネージの例として、「AIサイネージ」について具体的に紹介させていただきます。

目次

1.進化するデジタルサイネージ

デジタルサイネージのメリットといえば、まずどんなことを思い浮かべますか?

まずひとつは、今まで「紙のポスターのように静止画だったものが動画で情報を伝えることができるようになる」ということ、そして「コンテンツを自由に更新できる」というイメージもあるのではないでしょうか。

まさにその通りで、クラウドサイネージならば、パソコンやスマホから動画と店舗を選択するだけで配信が完了し、離れた場所から店舗のサイネージを簡単に切替できるようになっています。

そして数年前までは、その設備の初期費用や月額利用料などで何十万、何百万円という金額がかかることがありましたが、今ではほんのわずかなコストで手間もかけず導入ができるようになっています。

非常に低コストで簡単にスタートできる!クラウドサイネージ「クラモニ」についてはこちらをご確認ください。

と、ここまではご存知の方が多いと思いますが、実はエッジAIカメラというデバイスを活用して、店舗の分析や販促効果を最大化するデジタルサイネージ=「AIサイネージ」が注目を集めています。

2.AIカメラとは

AIサイネージご説明の前に、まずはエッジAIカメラとは何か?についてご説明します。

「AI」とはご存知の通り、人工知能。

人間が知性によって、判断したり、作業したりしていたものが、コンピューターによって人工的に行えるようになることです。

例えば、来店された方や、商品を手に取った方は、男性か、女性か、年齢はどれくらいか、これらを人が実際に目でみればだいたい判別ができます。

それが自動で判別可能になるのが、AIを活用したカメラです。

それではエッジAIカメラの「エッジ」とは何のことでしょう。

聞きなれない言葉だと思いますが、いわゆるエッジコンピューティングのことで、インターネット上(クラウド)にデータを送らずに、設置されたデバイス内で処理や分析を行えるということです。

つまりエッジAIカメラとは、「店舗に設置したカメラの内部で来店者の属性や行動を分析ができるカメラ」なんです。

インターネット上に来店者の顔写真などを送る必要がないので、通信するデータ量が少なくて済むだけでなく、プライバシー保護の観点でも有効です。

3.AIカメラを活用したサイネージ「クラウドAI」

そんなエッジAIカメラを活用したデジタルサイネージソリューションが、AIサイネージ「クラウドPOP」というサービスです。

ここからは「クラウドPOP」で何ができるのか、店舗がどのように変わるのか、具体的にご紹介します。

▼「クラウドAI」について詳しくはこちらをご覧ください。

「クラウドPOP」はデジタルサイネージの上部にセットされたAIカメラによって、来店者の年齢、性別や、行動を読み取り、状況に合わせた最適なコンテンツを表示することができます。

例えば、

●飲食店の場合

20代男性であればボリュームのあるステーキセットの映像を流して、女性には新作のスイーツの映像を流す。

●家電量販店のドライヤーの売場の場合

男性には頭皮ケアの機能訴求を流して、女性には髪のキューティクルを守る乾かし方について訴求する。シニア世代の方には白髪ケアについて訴求する、など。

このように来店者に合わせて興味を持っていただきやすいコンテンツに即座に表示を切替えることができます。

4.リアル店舗の行動データを可視化し、分析

さらに「クラウドPOP」を使えば、センシングによってどれくらいの人数のお客様が来店されて、そのうち何人が商品に興味を持って、何人が立寄ったか、商品を手にとったかというカウントをログとして残すことができます。

あわせて、来店者の属性(年代・性別)や、何秒画面をみて、何秒売場に立ち寄ったかの時間も計測して可視化できるので、これまで見えなかったリテールの顧客行動データが分かるようになります。

ネットの場合、何人がサイトを訪れて、何人がクリックして、購入したか、というデータがはっきり分かるので販促計画が立てやすく、逆にその点がリアル店舗では測ることが難しく、長年課題になっていました。

しかし現在では、AIカメラによって、ネットと同じような効果分析が可能になってきたのです。

5.PDCAによって販促効果を最大化

AIサイネージ「クラウドPOP」によってデータを可視化して、分析が行えることはイメージいただけたかと思います。

では、そのデータをどのように使えば店舗の運営改善に繋げていけるのかを次にお伝えします。

例えば、集客数や体験数のログが分かれば、効果の上がる時間帯にスタッフを増加させたり、キャンペーンを実施したりして販売の最大化にトライすることができます。

また来店者数は多いが商品売場への立ち寄り率が低い場合には、アイキャッチを強くして改善を測ることができます。

さらに、その改善策が実際に効果あったかをまたデータで確認し、検証することができるんです。

このように、実際の数字を元にトライアンドエラーを繰り返すことができるので、論理に裏付けられた売場改善を進めていくことができます。

今後はこのような店舗の運営方法がスタンダードになっていく日も近いのではないでしょうか。

ビーツのAIサイネージを3分でご紹介!

6.まとめ

紙のポスターからデジタルサイネージへ、デジタルサイネージからエッジAIカメラを活用して店舗分析まで可能にするAIサイネージへ。店舗のデジタルソリューションはどんどん進化していきます。

AIサイネージ「クラウドPOP」についての質問や、最新のデジタルサイネージ活用例を知りたい!という方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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