体験イベントの企画・運営7つのポイント~販促成功へのストーリー
家電、ファッション、食品からゲームや通信・ITまで、近年の新しい商品・サービスは体験なしでは素晴らしさが伝わりにくいものも多くあります。
スマホで見かけた新しい商品・サービスに「体験」を加えれば、消費者の心は大きく動くはずです。
新製品の発表やブランド体験を提供するイベントは、重要なマーケティング手法の一つです。しかし、成功するためには緻密な計画と効果的な運営が欠かせません。
今回の記事では、体験イベントの企画と運営におけるポイントをおさえ、販促効果を高める成功への道筋をご紹介してまいります。
1. イベントの目的とテーマを明確に
イベントの成功の鍵は、明確な目的とテーマの設定にあります。
企業が体験イベントを企画する場合、自社のサービスや商品の認知度の向上、売上の拡大を目的に行われることが多いでしょう。
この販促活動により、より多くの顧客にリーチし、ブランドの知名度を高めることができます。
そのような目的に向かって、どのように商品・サービスの特長やブランドのストーリーを体験していただくか、目的とテーマ設定がイベント企画の成功の鍵になります。
販促活動を通じて、商品やサービスの魅力を直接伝える機会を増やすことが重要です。
2. ターゲットにマッチした体験を
体験イベントの成功は、商品やサービスの特長はもちろん、ターゲットのニーズや興味・関心に合致しているかどうかにかかっています。
ターゲットをしっかりと決めて、ターゲット層の属性や嗜好を把握し、その情報に基づいて体験イベントのコンセプトや内容をカスタマイズすることが重要です。
販促の視点を取り入れ、どのような方法でターゲットにリーチするかを検討します。
注意したいのは、あれもこれもと内容やターゲットを欲張りすぎたイベントは目的をあいまいにしてしまい成功からは遠ざかってしまうことです。
目的に基づいて、誰に、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように、5W1Hを整理して企画に臨みましょう。
これにより、販促の効果を最大化し、参加者に強い印象を残すことができます。
3. イベント会場と日程の設定
会場の選定は、イベントの成功に大きく影響します。ターゲットの利便性やアクセス性、イベントのテーマや雰囲気に適した場所を選ぶことが肝要です。また、日程も参加者のスケジュールや季節などを考慮して慎重に決定します。
適切な時期にイベントを開催することで、販促効果を高め、参加者の興味を引きつけることができます。
季節性のある商品の場合、あまりに早いとまだ機が熟さず、遅いと購買には結びつきにくくなります。
そろそろ気になりだすタイミングに合わせて実施のスケジュールを組みましょう。
またターゲットがファミリーや働く世代なら、週末や休日に、ご年配の方を対象とするなら平日に実施するなど、こちら都合ではなく参加いただきたいターゲットに合わせた日程を組むのが効果的です。
日程と会場の設定は、販促計画の一環として重要な役割を果たします。
4. 体験手法とコンテンツ
参加者にとって魅力的なブランド体験とコンテンツを提供することが不可欠です。
新製品のデモンストレーションや体験ブース、新旧比較、ワークショップ、講演など、多彩な内容の中から目的に合致した手法を用意し、参加者が多く集まり、楽しみながら学べる機会を提供します。
これらの体験は、販促の一環として商品やサービスの魅力を直接伝える絶好の機会です。
体験イベントには人材の活用も有効です。
美容やファッションの実演イベントなら、美容師やスタイリストなど専門家の起用や、食品や飲料の試食体験イベントなら、フードコーディネーターや料理研究家、最近ではインスタグラマーやユーチューバーなどインフルエンサーの起用も多くなっています。
商品・サービスの試用・体験にとどまらないコンテンツ開発がイベントの成功の重要なポイントです。
体験を通じて参加者に強い印象を与えることで、販促の効果を最大化します。
5. スムーズな運営は好印象
参加者の商品・サービスの体験を通じて、満足度や感動を追求することが重要です。
そのベースとなるのがスムーズな受付や案内、心地よい雰囲気の演出、そして丁寧なホスピタリティです。
せっかくの楽しい実演イベントも、混雑やオペレーションの不手際で長時間間お待たせするようなことがあれば参加者はストレスを抱え、体験どころではなくなってしまいます。
参加者にとって快適な体験を提供することが、販促活動の一環としてポジティブなブランドイメージを築くことにつながります。
とはいえ思わぬトラブルや問題を100%防ぐことは不可能です。
万全の準備は必要ですが、それ以上に問題が起こった時に迅速にリカバーできる連絡網や体制を整えておくことが大切です。
参加者にとって忘れられない体験をお届けするには細部まで綿密な計画を立てましょう。
6. プロモーションと広報による集客
イベントを成功させるためには、効果的なプロモーションと集客が欠かせません。
人が集まらなければイベントの効果も半減してしまいます。
特設ホームページやSNS、メールマーケティング、プレスリリースなど、複数のチャネルを駆使して、ターゲットにアプローチします。
イベント当日は会場にタイトルを大きく打ち出し、併せて体験イベントに参加することで得られるメリットを明確に記載すると集客効果は高まります。
また、イベント会場の演出も大切です。
遠くからもはっきりと実演イベント実施中が分かるブースづくりやパネル、ポスターなど集客ツールのデザインにはこだわるべきです。
できればサンプルの提供やブランドオリジナルのノベルティ、ペーパーバッグなどプレゼントを用意することでも声掛けをしやすくし、集客効果を高めることができます。
プロモーションと広報は、効果的な販促活動の一環として不可欠です。
7. 参加者のフィードバックと改善
イベント後には、参加者からのフィードバックを収集し、次回のイベントの改善点を見極めます。
商品・サービスのブランドは伝わったか?応対は適切だったか?
イベントで体験してくださった参加者の声に耳を傾け、より良い体験を提供できるよう、改善を行います。
体験イベントで得られた参加者の声は、今後の商品開発からマーケティング施策のかけがえのない情報となります。
アンケートなど情報が取れる仕組みをあらかじめ組んでおくようにしましょう。
フィードバックを今後の販促活動やマーケティング施策に役立てることで、次回のイベントの成功につなげることができます。
8.まとめ
実演イベント企画・推進についての注意点や企画の手順、実施の流れをご紹介しました。
企画立案では、目的やターゲットを決めることはもちろん大切です。
しかし一番重要なのは体験価値です。
参加者に、商品・サービスを体験いただき、これが欲しい!と思っていただくには商品紹介を超えて、ブランドのストーリーまで知っていただく必要もあるかもしれません。
このような体験を通じて、販促効果を高めることができるのです。
今までにない感動は試用に加えてアイデアが必要です。
近年ではデジタル技術を活用した新たな体験イベントなども開催さえています。
今回ご紹介した手順を参考に、新たなアイデアも盛り込んで、実演イベントを検討してみてはいかがでしょうか。
効果的な販促活動を通じて、イベントの成功を目指しましょう。
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体験イベントの企画と運営には多くの工程と注意点があります。
上記の要点を押さえることで、成功に近づくことができますが、イベントの推進には大きな手間もかかります。
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